投稿日2026.7.14 西日本新聞に問う一同による「福岡高裁判決に対する抗議声明」をアップしました。

投稿日2026.7.11 「自由法曹団通信」1920号(7月1日発行)に原告代理人(弁護士)の「出版でプライバシー侵害、福岡高裁で不当判決」が掲載されました。

投稿日2026.6.2 2026年6月1日、支援者が福岡高等裁判所にオンライン署名「西日本新聞と記者による、DV被害女性への二次加害。福岡高裁に公正な判決を求めます!」( https://c.org/tKzhpS48NY )を提出しました。

5月9日から5月31日までの約3週間という短い期間にもかかわらず、合計1072筆の賛同をいただきました。ありがとうございます。
追記:署名は5月31日に締め切り・集計しましたが、その後も賛同は増え続け、7月15日現在2000
筆超の賛同をいただいています。

2024年6月、DVサバイバーの女性が、西日本新聞社と所属記者を訴えた裁判が始まりました

原告は20数年前に、当時の交際相手から激しい暴力とストーカー被害を受けました。当時、原告が提起した民事訴訟では加害者に100万円の損害賠償責任が認められ、刑事事件でも懲役10ヶ月の実刑判決が下りました。

 

2021年、西日本新聞は、現在は言論界で活躍するこの人物を取り上げる特集記事を連載しました。記事の掲載後、原告は執筆した記者から、連載記事をもとにこの人物の評伝を書き出版することになったので、原告にも取材をしたいと連絡を受けました。原告はこの時初めて、自分の知らないところでかつての被害が記事にされていた事実を知りました。

しかし、記者の方から原告が登場する箇所に関してはゲラや原稿を見せる、書かれると差しさわりのある事柄については修正する等の提案してきたため、取材に応じることにしました。

ところが記者は、原告が自分の被害が軽視されていると感じる発言を繰り返しました。西日本新聞社の会議室で会った際には、性的なプライバシーに関する質問を行いました。これら記者の言動に原告は精神的苦痛を受け、心身の不調をきたすにいたりました。

 

このため原告は、記者が所属する西日本新聞社に対し、記者への指導と「ゲラや原稿を見せる」などの約束を守るよう求めました。記者の上司は、真摯に受け止め最善を尽くすと返答しています。

しかし、ゲラや原稿が原告に見せられることがないまま、2023年1月、加害者の評伝は出版されました。その中には原告が公開されることを望んでいないプライバシーが、原告の許諾を得ないままに書かれていました。

原告は記者、西日本新聞社ともに約束を守らず、誠意ある対応を行わなかったとして、2024年6月、両者を提訴しました。

 

私たちは、一方の当事者である被害女性の声を聞くことなく、記事(評伝)が出ることでの影響に十分な配慮がなされないまま報道・出版が進められた経緯から、DV・ストーカー被害者(犯罪被害者)への「報道による二次加害」にあたるのではないかと考えています。

昨今、テレビ局が女性社員の受けた性被害を隠蔽していた問題が、社会に大きな波紋を投げかけました。本件においても、女性の被害が軽視され、ないがしろにされる社会的構図、ジェンダー不平等が背景にあると考えうるのではないでしょうか。

 

西日本新聞に問う一同

 

裁判は2026年7月現在も継続中です。関心をお寄せ下さい。